あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

『憎まれっ子世に憚る』とはこの事か。

新しく引っ越した家の近くには父の実兄が住んでいて、その奥さんだけが父方で唯一、私が苦手とする人物だった。伯父と二人で家で商売をしていて、高い声で早口でしゃべり、いつも忙しそうにしている人だった。この伯母が将来、私と弟の未来を狂わすとはこのころはまだ知る由もなかった。この伯父と伯母には私より一つ年上の女の子がいて、女の子同士、私たちは仲良しだったけど、伯母さんは自分の娘と私を比べている、と幼心にもなんとなく感じていた。その日は小学校の終業式で通知表をもらって家に帰る途中で従姉と会い、彼女の家で遊ぶ事になった。伯母は相変わらず忙しそうだったが、私を見ると「ねえ、通知表見せてみな。」と言うので、なんだか嫌だな、と思いつつも断れずに見せてしまった。自分で言うのもなんだけど、この従姉よりお利口で成績もよかったので、伯母は面白くなかったのだろう。「うわー、すごいね。いいなあ、頭良くて。」と子供でも嫌味とわかる声のトーンで言った。この伯母は機嫌の良い時と悪い時の差が激しく、子供ながらに困惑していた。それは母も同じだったようで、近所だったし義理もあったのだろう、時々この伯母に会っては嫌な思いをしたのか、たまに父に愚痴を言っていた。家に帰ると母に帰宅時間が遅いことを指摘され、遊んできた事を話すついでにうっかり伯母に通知表を見せた事をしゃべってしまった。こっぴどく叱られた。見せろ、って言った人を責めてよ、って思ったけど、これ以上何か言ったら殺されそうだったのでやめた。

 

この伯母のような人ってこの世にどのくらいいるのかな?心にもない事を言って人を持ち上げたと思うと、機嫌が悪いと無視だったり、あからさまに嫌味を食らわされたり… それだけにとどまらず、我が家は後に、彼女の勝手なおせっかいに本当に苦労する羽目になる。そして私が大好きだった、支えになってくれた人達はどんどん私の前からいなくなってしまい、この伯母や本当に苦手な人達とはなかなか縁が切れない…摩訶不思議な事の一つだ。