あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

21歳、結婚。

しばらくすると、彼がアメリカに帰国する事になった。私たちは話し合い、日本で結婚して一緒にアメリカに行く事に決め、慌ただしく私のアメリカ永住権の手続きを始めた。数ヶ月でビザがおりて、今度は結婚式の準備に取りかかった。ごく簡単な式にしたかったので小さな会場を押さえたが、父の兄弟とその家族だけで膨大な人数になり、会場はパンパンだった。亡くなった母サイドからは、祖母は体調が悪くて参加できなかったが、祖父と、叔母の家族が来てくれた。祖父は私が小学生の頃に脳溢血を患って、右半身が不自由になったが、懸命のリハビリで歩けるようになり、私の結婚式のために遠出して来てくれた。祖父がスピーチしてくれて、本当にうれしかったし、ずっと忘れない思い出になっている。同時にアメリカに行ってしまったら、もう会えないかも、とぼんやり考えた。

その頃の弟は、そろそろ進路を決める時期で、まだ家は出られないから、就職してお金を貯めて、とりあえず自立できるように準備したいと考えていたようだ。結局、異母との距離は縮まらないまま、父の事も、弟の事も心配だったが、いろんな感情はあっても何もできないまま、私は全くの未知の世界であるアメリカで暮らすため、7月の暑い、よく晴れた日に、夫と二人渡米した。