あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

ハネムーン

私たちはサンフランシスコに着いた。彼はよく「自分はこんなに日本が大好きなのに、アメリカ人として生まれたことはおかしい。自分の前世はSAMURAIだったに決まってる。」とか言っていた。それほど日本びいきだった。そして日本人に対して、とても腰の低い人だった。正直、その頃の私の英語の能力では、彼が話す事の半分くらいしか話が理解できておらず、なぜ最初にサンフランシスコに行ったのかよくわかっていなかったが、そこで何らかの再就職の手続きをした事に間違いないらしかった。田舎モンの私には見る物全てが新鮮過ぎて、本当に夢を見ているようだった。中学校の卒業アルバムに将来の夢、として、「アメリカに行ってみたい。」と他の人は「何々になりたい。」とか、「こんな人間になる。」とまともな事を書いているのに、私はそこでも適当でゆるい事を書いていた。本当に目指す物がない子だった。でも、とりあえずそれは実現したわけだ。←甘い! 

アメリカの食事は油っこ過ぎるのと、甘すぎる、そして何でもサイズが馬鹿デカいことも最初はびっくり&面白かったが、だんだん疲れて胃の調子が悪くなってしまい、その後しばらくは食事が楽しくなくてちょっと痩せてしまった。1週間滞在して、私たちは彼の故郷の町にまた飛行機で移動した。思えばこれが私たちの無計画のハネムーンとなった。