あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

不妊

言葉が思うように通じないのは思ったより大変で、もどかしいなんて甘い感じではなく、鬱になりそうだった。そんな中、夫の母は私をできるだけ彼女と一緒に行動させ、日々必要な情報を目から耳から習得させてくれた。どうしてもわからない単語などは、日本から持ってきた英語の辞書と参考書なんかでできるだけ調べ、こんな私でも毎日生の英語を聞いているうちにだんだん話せるようになってきた。学校に通う選択肢もあったが、仕事を始めてしまっていたし、できるだけ早く子供がほしいと思っていたので、学校には通わずにいた。

ある時、近くの高校で年齢を問わず、希望者に勉強を教えてくれると聞いて申し込んでみた。たしか週1だったと思うが、英語は黒人の女の先生がボランティアで教えてくれていた。私以外にも移民と思しき人が数名いた。先生はゆっくりと丁寧に、私以上に英語が話せない人たちにも我慢強く教えてくれた。そこで一人の日本人の女性が私に話しかけて来た。日本人に会うのは仕事で店に来るお客さんだけで、田舎なのでそれ以外に日本人に会う事など皆無。うれしくて仲良くなった。

結婚して2年が経った頃、私たち夫婦はそれぞれ病院に行き、不妊の検査をした。結果、私に異常はなく、夫の方に問題が見つかった。夫はひどく落ち込んでしまったが、希望がない訳ではないと言われていたので、あとは自然に任せる事に決めた。