あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

当たり前のようにある日本の健康保険のすごさ。

夫は少し前に長年の目標だった警察官になることを決め、『Police Academy』に通っていて、卒業を目前にしていた。夫の家系には公務員が多かった。父親は刑事、祖父はもう他界してはいたが、消防士だったそうだ。夫は見た目や話し方がほんわかしたタイプだったが、以外に自分がこうと決めた事は実行する人だった。決めるまではすごく悩むが、悩む時間は短い。私はなかなか決定できず、いつまでもウジウジするタイプなので、こういう部分がとてもうらやましかった。

Miracle Babyの出産予定日は6月末だと言われた。妊娠初期のつわりがひどかったくらいで、あとは順調だった。友達とたまに会った時に、せっかく知り合えたのに友達になれなかったあの日本人の彼女の噂をちょっと聞いた。赤ちゃんは無事に生まれて女の子だったらしい。ただ、相変わらずご主人が定職に就かず、生活が大変そうだと。そう言えば私にも、保険がないから出産費用どうしよう、と言っているのを思い出した。

アメリカの健康保険制度はご存じの方も多いかもしれないが、日本のそれとは比較にならない程ひどい。社員や従業員にキチンと保険を提供してくれる会社で働ければいいが、そうでもなければ軍隊に入るでもしないと国から健康保険の恩恵を受ける事ができない。自国民が真面目に働いて税金を納めているのに、日本の国民保険のような制度がないので自分で保険を払えず、病気の時に病院に行けない人がたくさんいる。事故や重病で病院に送り込まれてしまったら、あとから来る請求は一生かかっても払えきれない額になる。私もそういう所を全然把握できていない事に気づいて、慌てて夫に確認したが、どうやら大丈夫そうでひとまず安心した。