あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

陣痛

夫は無事に『Police Academy』を卒業し、念願だった職に就くことができて本当にうれしそうだった。その頃の事はもうずいぶん昔の話なので、正直私の記憶も曖昧なのだが、朝、昼、夜のシフトを1週間毎に順番にこなしていたように記憶している。これは一緒に住む家族も結構生活のリズムを崩されてしまうものだった。私は超朝型人間で、夜はいつも早めにパワー切れになるので、夫が昼からのシフトで夜中に帰って来ても申し訳ないが起きてあげることができなかったが、本人は持ち前の体力でそのあと何年もこのきついシフトをこなしていた。精神的にも相当きつかったと思うが、よくやってくれてたなぁ。

私も出産予定日まであと2週間半と迫ったある日の夕方、仕事がお休みだった夫と夕食後に2人で家の近くを散歩した。私はお腹が大きくなってかなり運動不足だった。ただ、あんまりお腹が大きくなってから無理して歩くと、胎児が下がって早く生まれてしまうような気がしたので、当たり前だがゆっくりブラブラと歩いた。

夜中寝ていると、お腹の張りがひどくて目が覚めた。1人ベッドに起き上がってじっとしていると、今度はお腹が痛い。もしかしたら陣痛なのかと思い、隣の夫を起こした。夫は病院に電話をかけてくれて、まだ痛みも弱いし、痛みの間隔も定まっていないほどだったので、様子見ということで電話を切った。起きたついでに本当に陣痛だった時のために身支度を整えていると、痛みも少し強くなってきた。と同時に破水してしまった。もう一度病院に電話をかけると向かうように言われたので、2人で夫の古いFordのトラックでガタゴト病院に向かった。まだ外は薄暗かった。