あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

「家族なのに」を問い続けて57年。

母は4人兄弟の一番上で、妹、弟、妹の順だった。 *この場合、『兄弟』は間違いですか?『妹弟』の選択肢はないと思うし…

母の唯一の男兄弟だった私の叔父さんのシゲちゃんは障害者で、施設に入っていた。私も父母や祖父母と何度か面会に行った。薄暗い施設の中にはまるで囚人のような服の人がいっぱいいて、みんな頭を丸刈りにしていた。時々奇声がどこかから聞こえてきて、私は怖くていつも抱っこしてくれている父の首にしがみついていた。たまたま家に帰って来ていたシゲちゃんは家の近くの川で遊んでいて、流されてしまった。私が持っているシゲちゃんの写真は2枚だけ。1歳の私が祖父の家の庭で水浴びをしているのを父母、祖父母、叔母、そしてシゲちゃんに囲まれているもので、1枚は正面、もう1枚は横顔のシゲちゃんだ。私と同じくらいうれしそうな。そしてものすごくイケメンだ。エクボもあって。これは祖母譲りだな。今ならジャニーズに入れるね。そういうわけで、私にはこの叔父と話をした記憶がない。ものすごい確率での縁で、やっと家族になれるはずなのに、仲の良い家族、そうでない家族、どこかにいるはずなのに会えない家族、どんな理由でそんな風になるのだろう。この時、私はこの先何十年もずっと自分にこれを問い続ける事になるとは思ってもみなかった。