あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

またひとり。

父は簡単な結婚式を親戚だけの集まりで済ませ正式に再婚した。最初はみんなお互いに気まずくならないよう、当たり障りのない行動、言動に出ていた。でもすぐに私たちは、この新しい母が本当に家事のできないひとだったと知る。買ってきたお惣菜だらけの食卓や、自分で作るお弁当にも何も文句を言えずにいたが、私たちの母がきちんと家事をこなすひとだっただけに、そのうち父の不満も募り、二人の喧嘩が絶えなくなった。それでもなぜか父は1時間も経つと、何もなかったかのように振る舞ってしまっていた。

母方の親戚からは遠慮してか連絡が来ることも少なくなっていた。大好きだった叔母(母の妹)とたまたまスーパーで会った時には「自分では買いづらいでしょう。」と生理用品を大量に買ってくれたりした。こんな風にこの叔母はいつも気遣いのできる優しいひとだった。自転車で会いに行ける距離だったので、時々こっそり祖父母に会いにも行った。祖母がバスで決まった曜日に病院に行っていることがわかり、しばらくはわざわざバスで学校から帰ったりして祖母と話をした。最近優しくなってしまった祖母に本当はもっと怒ってほしいよ、とか思った。バスを降りるのは私が先で、外から窓の祖母に手を振ると、バスが行った後でいつも泣いた。なんとなく、きっと祖母も泣いているって思った。最近感じることがなくなっていた小さいようで本当は大きな愛情に時々ホッとできていた。

それからしばらくして、大好きな私の叔母が母と同じ病気で死んでしまった。最初に具合が悪いらしいと知らせを聞いてからあっという間だった。私の大切なひとはどんどんいなくなってしまうと絶望もしたが、それより、4人の子供のうち、3人を亡くした祖父母の事がすごく心配だったが、お葬式では二人とも本当に気丈に振る舞っていて悲しくて悲しくて仕方なかった。