あきよししまの人生記録

私の人生ややこしい。いろいろと煩わしい心の中、断ち切るすべを模索中。

父、彼と会う。

父が大好きで、仲良しで、反抗なんて全くしなかった私は、父に叱られた記憶がなかった。外国人と結婚したい、と言った時までは。父は私に怒った事がなかったから、どう言ったらいいか戸惑った風に、でも怖い顔で「外人じゃしょうがないだろう。」と言った。私も何をどう言っていいかわからずにしばらく黙っていると、父の方が部屋を出て行った。私は自分の結婚をあきらめるつもりはなかった。「許さない。」とは言われてないからそのうちなんとかなるさ、くらいに思っていた。

ある日、勇気を振り絞って父に「彼を家に連れて来るから会ってね。」と半ば強引に申し出た。返事はもらえなかった気がする。いよいよその日に彼を連れて来ると、見たこともない男の人が父と一緒に私たちを待っていた。父は「俺も話がわからないと困るから今日はわざわざ来てもらったんだ。」とその人を紹介した。もうその人の顔も名前もほぼ記憶から消えてしまったが、私と彼の話を日本語で父に伝えてくれて、最後には「感じもいいし、真面目そうな方ですよ。お付き合い許してあげてください。」と、父に言ってくれ、私たちの味方をしてくれた。父としては納得はしていなかったはずだが、ちょっと気持ちが落ち着いたのか、その後は私の彼が父を仕事場に連れて行ったり、何度か外で3人で会ったりして少しずつ距離を縮めていった。

彼はアメリカ人で偶然私と同い年。私の両親も同い年で友達同士みたいだったし、それまで付き合っていた彼も同級生だったので、私の中では結婚相手は友達みたいでいられる人が理想だった。聞いて見ると彼の両親も同い年だという。なんか偶然が重なってちょっとうれしくなった。